見知らぬ明日 (ハルキ文庫) 価格: 680円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 異星人の襲来を1960年代の科学力と国際政治状況で迎え撃つポリティカルハードSFスリラー。当時の政治状況がリアルに描写されているためフィクションは異星人襲来だけで、そこを削ぎ落とすとまるで国際謀略小説になるくらい迫力があります。 残念なのは【見知らぬ明日】が提示されていない事と異星人の目的もわからないまま小説が終わる事。 深読みすれば【見知らぬ明日】は自分でつくれということか!
さらに深読みすれば【見知らぬ明日】がくる前に今日をつくれということか! |
さよならジュピター (上巻) (徳間文庫) 価格: 509円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 映画版のアルマゲドンとかインディペンデンスディとかに感動したあなた……必読です。太陽圏内にブラックホールが発生したというプロットだけでもぶっとびですよ! 主人公の愛の営みみたいなのは完全に余計ですが、普通に読んで十二分に楽しめる小説です。ページ数を気にせず一気に読破できることでしょう。プロットの面白さで勝負する和製SFの真骨頂をお楽しみいただければ、と思います。 |
さよならジュピター (下巻) (徳間文庫) 価格: 509円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 この現場にいられたら、幸せだっただろうなぁ。映画のDVDが発売され、それを見てしみじみと思った。ふと気づくと、小説を読んでいなかった。一気に読んだ。日本沈没を読んだときのような迫力は感じられなかったが、それにしても、すごかった。なんだかファーストガンダムって、こんな世界観だよなぁなどと思った。宇宙移民VS地球にしがみつく人々の対立と、政治。小松左京に新作を望むのは無理なんだろうか?次は復活の日でも読もうかしら。 |
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ふかなさけ―小松左京ショートショート全集〈4〉 (ハルキ文庫) 価格: 600円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 本全集は、1998年9〜11月に刊行された「小松左京ショートショート全集1〜3」(ケイブンシャ文庫)に新たに9編を加え、再編集して5分冊としたものです。 個人的には、「怪獣撃滅」、「雪どけ」などが面白かったです。 (あとがき)、(解説)がないのが残念に思います。 |
地には平和を (新風舎文庫) 価格: 830円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 1963年に早川書房より刊行された単行本の文庫化です。この出版社から文庫で出るとは思わなかったので驚きました。「第一回空想科学小説コンテスト」で努力賞を受賞した表題作の他、10短編が収録されています。個人的には、もっとも短い、たったの5ページで戦争に対する皮肉をききにきかせた「コップ一杯の戦争」が1番楽しめました。初の短編集と言うことで、本書以降の著者の作品群に比べると読みにくい部分や回りくどいなと思う部分もありますが、全体を通して描かれている人間、未来への警鐘、希望などのテーマは普遍だなぁと感じました。 |
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